今西家住宅
今西家住宅は奈良県橿原市(かしはらし)にある歴史的な建造物です。
重要伝統的建造物群保存地区に選定されている橿原市今井町にあります。
1650年に建てられた城郭のような構造の建物です。
1957年に国の重要文化財に指定されました。
今西家住宅の屋根の形状は「八つ棟(やつむね)」または「八つ棟造り」と言われます。
今西家住宅は家屋というよりも城郭に近い作りで、人気の観光スポットです。
なぜ、城郭に近い作りなのかというと、当時の情勢によるものが影響しています。
時の権力者、織田信長と敵対していたからなのです。
街の周囲に土塁を積み、やぐらを組んで、まさに城郭です。
明智光秀率いる軍勢と戦いましたが、善戦むなしく敗れてしまいました。
ですが、堺の豪商が間を取り持ち、信長に帰順することで和を結びました。
信長も一目置くほどの団結力に、武装解除を条件に特別の扱いを受けることになります。
その際に、信長は様々な褒美を与えて、今西家住宅を眺め「やつむね」と唱えて
本陣を後にしたということです。
その記録が、旧今井町役場に残っています。
古くは今井と言いました。
江戸時代になり、徳川家より今井の西口にあることから今西姓を名乗るようにすすめられ、
今西になりました。
今西家は武士の身分でしたが、町内の自治に専念したいと、武士の身分を放棄して町人となります。
幕末まで、その役目を脈々と果たしていきます。
その後の廃藩置県後も、その役目は引き継がれました。
今西家住宅には、そんな歴史的背景があったのです。
歴史ロマンが漂う今西家住宅。
人気の観光スポットである理由がわかりますね。